書籍・雑誌などへの箔押し・エンボス加工は美箔ワタナベへ

ブレーン 2020年11月号

黒い紙と金属箔の調和された、夜のイメージを連想させるブックカバー

• UVオフセット1色
• 箔押し

• ご依頼

  デザイナー　博報堂の野田紗代さんによるデザイン。

  今回のファインペーパーは、箔守-FS。紙由来の箔腐食を抑制することに開発されたファインペーパー。
  黒い用紙とメタリック箔は互いの成分の化学反応により、箔部分が腐食してしまう現象がありますが、竹尾さんがあらたにメカニズムを解明して、いわば箔専用の用紙として発売されました。

  野田さんには、製品のコンセプトやプロセスなどを説明させていただきましたが、初見ですでに夜というテーマをもたれていたようでした。
  夜行性の動物や月の三日月など、真っ黒な用紙に光を感じられるデザインをラフ案で拝見させていただきました。

• 美箔ワタナベのご提案

  コントラストを一番強く出しやすいのが、黒とメタリックの組み合わせではないかと説明させていただき、その中でもホログラム箔などは、より存在感を増す表現になるのではとご提案しました。

  今回は、他のパターンと違い箔押しと黒い用紙がメインテーマで、その上での暗闇の夜を連想させるシンプルなデザインが互いを引き上げたブックカバーになったと思います。
  最後まで箔色は迷われていたようですが、ランダムになってしまうデメリットはありますが、一種類ではなく何種かを綴込みでも可能ですとお伝えしたところ、ホログラム箔のゴールドと消銀2Bという2種類で決定しました。
  どちらも個性があり、それぞれの良さを引き出していただいたと思います。