Book cover
ブックカバー
- 箔押し・ホットスタンプ・エンボス加工の美箔ワタナベ-トップ
- ブックカバー
- ブレーン 2017年12月号
ブレーン 2017年12月号
本の背を山頂に見立ててさらに雪山を感じるブックカバー
- オフセット印刷4色
- 箔押し加工(2色)
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ご依頼
サン・アド所属、アートディレクター・グラフィックデザイナー藤田 佳子さんによるデザイン。
使用した用紙はT-EOSシリーズの「ミニッツGA」という27色展開の菱形の微細なエンボスがされているファインペーパー。
12月号の付録という事もあり、初めから用紙のイメージを新雪(ゲレンデ)の雰囲気でお考えのようでした。触ったときのサラサラな感触も新雪を感じるともおっしゃっていました。
そしてBook Peak(開いた本を山のように見える事)という言葉と雪山、用紙の質感、それぞれが連想されデザインに反映されたとの事です。
箔押し部分を強めに押してスキーが滑ったあとのシュプールのように再現したいとの事とのリクエストがありました。
ブックカバーされた文庫を2冊並べた時の連続柄での見当性も精度良くとのご希望がありました。 -
美箔ワタナベのご提案
比較的単一なエンボスが施されている用紙だったので、全面に入るシュプール部分は箔無しの空押し・パール箔・透明箔と3種の試作より選択していただく事になり、その中でより用紙との協調性があり箔自体のつややかさも自然な透明箔に決定しました。
箔押しの場合は、他の印刷や加工にくらべて現物見本がよりイメージしやすいので、校正での試作は重要な事をお伝えしました。
スキーヤーのウェアは、当初オフセット印刷での予定もありましたが、顔料箔が持つ濃度がコントラストとしてよりデザインが生きると思いましたのでワンポイントですが、青箔での加工をご提案させていただき進行しました。
完成品は、シュプールの部分とスキーウェアの部分共に、藤田さんのデザインがより引き立つ効果が得られたと実感しております。
また、本を並べた時に広大なゲレンデが出現するギミックさも、加工実績として経験が少なかったので新鮮でした。