Book cover
ブックカバー
- 箔押し・ホットスタンプ・エンボス加工の美箔ワタナベ-トップ
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- ブレーン 2017年10月号
ブレーン 2017年10月号
糸で縫ったようなグラフィックに和と洋が調和されたブックジャケット
- オフセット印刷2色
- 箔押し加工
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ご依頼
KD主宰、アートディレクター鎌田 順也さんによるデザイン。
27色展開の「い織り」というファインペーパーに繊細なテクスチャーで上品さと、紙自体が持つ心地よさを触感も含めて表現出来ないかとのコンセプトがあったようでした。
箔押し自体がかすれたり逆に太くならないように、オフセット印刷と同調する事を主なポイントとしてご相談を受けました。
箔種類については一番シンプルな銀箔(シルバー箔)であればより精細な加工が可能という事を説明させていただきました。 -
美箔ワタナベのご提案
まず、箔押し加工の表現としてオフセット印刷よりも太くならずかつ同時にい織りという用紙のエンボスにもきちんと箔押し加工がされる事が重要と考えました。(エンボス加工がされている用紙に箔加工の場合は強めに箔押しをしなければならず、太くつぶれる方向になりがちです)
それには、製版(入稿していただいたデータの検証も含め)が重要で、試作時にはいくつかのパターン試作して要注意部分を想定して進行しました。加工時にも上記の部分を中心に圧の調整や箔材タイプの選定等、本生産時も工夫しながらの製作でした。
試作時にも感じた事ですが、ステッチのような立体感や奥行き感が決して印刷だけでは表現できない上質な出来上がりになったと思います。赤と銀そして用紙自体の色の対比も、シンプルさと複雑さが入り混じった独特なバリエーションも展開出来たと事も予想以上でした。
鎌田さんの考える、和と洋がきちんとイメージされてたからこそ完成したブックジャケットになったのではないかとあらためて感じました。